「完璧」を手放したら、チームが本当の力を発揮し始めた話
経営者として13年目に入って、最近すごく大きな気づきがありました。それは「完璧を求めすぎると、かえってチーム全体のパフォーマンスが下がる」ということです。
先月のことなんですが、新しいイベント企画の準備で僕がかなり細かく指示を出していたんです。「ここはこうして、あそこはああして」って。元々製造業出身なので、品質管理や工程管理には自信があるし、ついつい完璧を求めてしまう癖があるんですよね。
でも、打ち合わせの途中でキャストさんの一人が「佐野さん、私たちにもっと任せてもらえませんか?」って言ってくれたんです。その時のハッとした感覚は今でも覚えています。
確かに振り返ってみると、僕が細かく管理しようとすればするほど、みんなの表情が硬くなっていたんです。自分で考えて動く機会を奪ってしまっていたんですね。
翌週から意識的に「任せる範囲」を広げてみました。もちろん、お客さんの安全や基本的なサービス品質に関わる部分は譲れませんが、細かな演出や接客のアプローチは各店舗のキャストさんたちに委ねることにしたんです。
そうしたら驚くような変化が起きました。SUGAR&SPICEでは、キャストさんたちが自主的に季節限定のオリジナルドリンクを考案してくれて、それがお客さんに大好評。Mimiでは、スタッフ同士で「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」という会話が自然に生まれるようになりました。
ユメヲカケル!に至っては、僕が思いもしなかったサービス改善案をキャストさんが提案してくれて、実際に導入したら売上が15%もアップしたんです。
今思えば、僕は「管理すること」と「マネジメントすること」を混同していたのかもしれません。管理は仕組みを守らせること、でもマネジメントはみんなが力を発揮できる環境を作ることなんだなって。
特にこの業界は、人と人との関わりが全てです。キャストさん一人ひとりの個性や感性が、お客さんとの素敵な時間を作り出している。その部分まで僕が型にはめようとしていたら、本当にもったいないことをするところでした。
最近は毎朝の店舗巡回でも、「今日はどんなアイデアが聞けるかな」ってワクワクしています。昨日も常連のお客さんから「最近スタッフさんたちがイキイキしてるね」って言ってもらえて、本当に嬉しかったです。
完璧を目指すのは悪いことじゃないけれど、それをみんなで作り上げていくプロセスこそが大事なんですね。今はそれがよく分かります。

