2026.04.06

コンカフェ経営で大切にしている「居場所づくり」という哲学

僕がコンカフェ経営で一番大切にしているのは、「誰かの居場所をつくる」ということです。お客さんにとってもキャストさんにとっても、ここが安心できる場所であってほしいんです。

製造業時代、効率や数字ばかり追いかけていた頃とは全く違う価値観で今は仕事をしています。当時は「いかに早く、安く、大量に」が正義でした。でもコンカフェって、そういう世界じゃないんですよね。一人ひとりのお客さんとの時間を大切にして、キャストさんが自分らしくいられる環境をつくることの方がずっと重要です。

先日、SUGAR&SPICEの常連さんが「ここに来ると、会社での嫌なことを忘れられる」と話してくれました。また別の日には、Mimiで働くキャストさんが「佐野さんのお店で働けて本当によかった」と言ってくれたんです。こういう瞬間に、自分の経営方針は間違っていないと確信します。

正直、経営は簡単じゃありません。売上を上げることも大事だし、スタッフのシフト調整や店舗運営の細かい問題も山ほどあります。でも、数字だけ追いかけていたら、きっと長続きしないし、誰も幸せになれないと思うんです。

僕の哲学は「みんなが笑顔でいられる場所をつくる」こと。お客さんには日常を忘れてリラックスしてもらい、キャストさんには自分らしく輝ける場所を提供したい。そのためには、無理な営業はしないし、キャストさんに嫌なことを強要することも絶対にしません。

ユメヲカケル!を立ち上げたときも、この考えは変わりませんでした。3店舗それぞれに個性があるけれど、根底にある「安心して過ごせる居場所」という部分は一貫しています。

業界全体を見ていても、まだまだ改善すべき点はたくさんあります。だからこそ、八咫烏舎での活動や大須コンセプトショップ協会での取り組みを通じて、業界全体がより健全で魅力的になるよう努力しています。

僕自身、舞台裏で動くのが好きなタイプなので、派手なパフォーマンスはしません。でも、キャストさんたちが安心して働ける環境、お客さんが心から楽しめる空間づくりには、とことんこだわりたい。それが、僕なりのコンカフェ経営哲学です。