コンセプトカフェって、本当に「居場所」になれているのだろうか?
最近、ふとした瞬間に考えることがある。僕らが運営しているこの3店舗は、本当にお客さんにとっての「居場所」になれているのだろうか?
昨日の夜、SUGAR&SPICEの営業後にキャストさんたちと話していた時のことだ。「お客さんの中には、ここが唯一安心できる場所だって言ってくれる方もいるんです」という言葉を聞いて、嬉しい反面、ちょっと複雑な気持ちになった。
確かに、コンセプトカフェという業界は「非日常」を提供する場所として発展してきた。可愛い衣装を着たキャストさんがいて、楽しい会話があって、日常の疲れを癒せる空間。でも、それが本当の意味での「居場所」と言えるのか。
僕自身、元々は製造業で働いていたから、職場でのプレッシャーや人間関係の難しさは身に染みて分かる。だからこそ、お客さんがリラックスできる場所を作りたいと思って始めた。でも運営していく中で気づいたのは、居場所って「作ってもらう」ものじゃなくて、お客さん自身が「作っていく」ものなんじゃないかということ。
Mimiの常連さんで、最初は人見知りが激しくて一人でぽつんと座っていた方がいる。でも今では他のお客さんとも自然に会話して、時にはキャストさんの相談に乗ったりもしている。その変化を見ていると、僕らはきっかけを提供しているだけで、本当の居場所は彼が自分で築き上げたんだと思う。
ユメヲカケル!のキャストさんが言っていた。「お客さんが帰る時の表情が、来た時よりも明るくなっているかどうかを見るようにしています」って。これって、すごく大切な視点だと思う。一時的に楽しませるだけじゃなくて、お客さんが外の世界に戻った時により良い気持ちでいられるかどうか。
同業者の皆さんはどう思われるだろう。僕らが提供すべきは「居場所そのもの」なのか、それとも「居場所を見つけるためのヒント」なのか。お客さんにとって本当に価値のある時間って何なのか。
正直、まだ答えは見つからない。でも一つだけ確信していることがある。キャストさんたちが心から笑顔でいられる環境を作ることが、結果的にお客さんの居場所作りにもつながるということ。無理をして作った笑顔じゃ、本当の安らぎは生まれない。
今日も3店舗それぞれで、たくさんの出会いと会話が生まれる。その一つひとつが、誰かにとっての小さな居場所のかけらになってくれることを願いながら、僕も裏方として頑張っていこうと思う。

