2026.08.18

現場で起きた小さなことが、たぶん一番大事なことだと思う話

昨日、Mimiで小さな出来事があった。それが妙に頭から離れなくて、今日のブログに書くことにした。

夕方のシフト交代の時間帯。ひとりのキャストが、前のシフトで対応しきれなかったお客さんのことを、次のキャストにメモで引き継いでいた。「このお客さん、今日少し元気なさそうだったから、声かけてあげてほしい」って。

誰かに言われたわけじゃない。マニュアルにも書いていない。でも、ごく自然にやっていた。

それを横から見ていて、正直ちょっとグッときた。42歳のおじさんが、こっそり。

自分は現場に毎日いるタイプの経営者じゃない。むしろ、自分がいなくても回る構造を作ることが仕事だと思っている。だから普段は裏側にいることが多い。仕組みや採用、スタッフが働きやすい環境を整える方に時間を使っている。

でも、時々こうして現場に出ると気づくことがある。「仕組み」では作れないものが、確実に存在するということ。

あのメモは、仕組みじゃない。その子の人柄だ。

SUGAR&SPICEを開業したのが2021年。今はMimiもユメヲカケル!も動いていて、それぞれに個性が出てきた。「順調に成長している」と言われることもある。でも正直なところ、うまくいっていることと、うまくできていることは別だと思っている。

キャストが辞めていくたびに、自分の何かが足りなかったんだろうと考える。給与や労働環境だけじゃなくて、もっと見えにくい何か。「ここで働いていてよかった」と思えるかどうかって、数字じゃ測れない。

昨日のあのメモを見て、「ああ、この子はまだここにいてくれるんだな」と思った。変な言い方だけど、それが一番嬉しかった。

お客さんの話もしておきたい。

最近、「いつもありがとう」って言いに来てくれる常連さんが増えてきた。キャストに、じゃなくて、「お店に」。それって、すごいことだと思う。

好かれる店より、信頼される店を作りたいと言い続けてきた。信頼ってたぶん、派手なイベントや話題性じゃなくて、日常の積み重ねでしかできないものだ。昨日みたいな、誰も見ていないところでの引き継ぎメモとか、そういうものが積み上がって、お店の空気になっていくんだろうと思う。

今日は特にきれいな結論はない。ただ、現場に出ると毎回、自分が作った仕組みじゃなくて、人が店を作っているんだなと実感する。

それが誇らしくて、ちょっと悔しくて、もっとちゃんとしなきゃなと思う。そういう気持ちを、忘れないうちに書いておきたかった。