2026.08.11

現場は正直だ。今日も気づかされた、経営者の見えていないもの

経営者って、現場から離れた瞬間に何かを見失う生き物だと思っている。

今日は久しぶりに午後からSUGAR&SPICEに顔を出した。
べつに何か用事があったわけじゃない。なんとなく、引っかかるものがあって。

店に入ると、キャストのひとりが常連のお客さんと話しながら、さりげなく隣のテーブルを片付けていた。
会話を止めずに、自然に。
こっちが何か言ったわけでもないのに。

ああ、この子はもう「自分の店」として動いてるな、と思った。
正直、ちょっと胸に来た。

その後ろでは別のキャストが、新しく入ったばかりの子に小声でドリンクの説明をしていた。
マニュアルじゃなく、自分の言葉で。
「このメニュー、お客さんによく聞かれるから覚えておくと楽だよ」って。

こういう光景を見るたびに、自分がどれだけ「現場の空気」を勘違いしていたかを思い知る。

正直に言う。
数ヶ月前、Mimiの運営で少しぎこちない時期があった。
シフトの組み方とか、役割分担とか、俺が「こうした方が効率いい」と思って変えたことが、逆にキャストの動きを硬くしてしまった。

指摘してくれたのは、ベテランのキャストだった。
「健人さん、なんか最近動きづらくなったって声があって……」

その一言で、全部わかった。
俺が「仕組みを整えた」つもりで、実は空気を壊していた。

経営者が現場に介入するのは、かんたんだ。
逆に、介入しないで信じて待つのが、めちゃくちゃ難しい。

今日みたいな日は、答え合わせをしてる感覚になる。
自分が少しずつ手を離してきたものが、ちゃんと根を張って育ってるかどうかの。

ユメヲカケル!のほうでも、先週ちょっとしたトラブルがあった。
詳細は書けないけど、キャスト同士の認識のすれ違いで、ひとりが泣いてしまった場面があったと後から聞いた。

俺はそこにいなかった。
いなかったことを後悔するより、そういうときに動ける体制を作れていなかったことを反省した。

「自分がいなくても回る構造」を目指してるけど、「困ったときに誰かが助けられる構造」はまだ甘い。
これは今後の課題として、ちゃんと持ち帰る。

夕方、帰り際にキャストのひとりに「今日来てくれてよかった、なんか安心した」と言われた。
理由を聞いたら、「なんとなく」って笑ってた。

俺もよくわからないけど、それで十分だと思った。

現場は正直だ。
数字より先に、空気が教えてくれる。
今日もまた、ちゃんと教わった。