2026.09.24

目標が「夢」から「地図」に変わった日のこと

正直に言う。3年前、自分が描いていた未来は「夢」だった。

形はあるけど、輪郭がぼやけていて、どこへ向かっているのかよくわからない。そんな感覚で走っていた時期が、確かにあった。

でも今は違う。

あの漠然とした夢が、少しずつ「地図」に変わってきている。そう感じられるようになったのは、ここ最近の話だ。

—

大須でコンカフェ(コンセプトカフェ)を始めたのが2021年。最初の店、SUGAR&SPICEをオープンしたとき、周りの反応は半信半疑だった。製造業の経営者が、なぜカフェを?という空気は、正直あった。自分でも「本当にいけるのか」と夜中に何度も考えた。

そこから3店舗になり、アイドルの全国ツアーを動かすようになり、コンカフェ事業の支援会社も立ち上げた。

数字を並べたいわけじゃない。でも「手応え」という言葉が、最近やっと自分のものになってきた気がする。

先週、スタッフの一人がこんなことを言ってくれた。「ここで働いていると、ちゃんと先のことを考えてもらえてるって感じがする」と。

その言葉が、ずっと頭から離れない。

自分が目指してきたのは、「稼げる店」じゃなくて「キャストが辞めたくない店」だった。売上より先に、働いている子たちの安心を作ることを選んできた。それが正解かどうかなんて、経営の教科書には書いていない。だから迷ったし、遠回りもした。

でも今日、その子の言葉を聞いて、少しだけ「方向は間違ってなかった」と思えた。

—

大きな目標、という話でいうと。

大須というエリア全体を、もっと面白い街にしたい。それが今、自分の中で一番大きなテーマになっている。

コンカフェ1店舗の話じゃなくて、街に関わるお店や人やイベントが有機的につながって、「また来たい」と思ってもらえる場所になること。音楽イベントも、マルシェも、写真を楽しむ企画も、全部そのための点だと思っている。

点が増えてきた。線になりつつある。面になる日が、遠くない気がしている。

—

経営者として、自分がいなくても回る仕組みを作ることが理想だと思っている。でも正直、まだそこには届いていない。自分が動かないといけない場面は、まだたくさんある。

それが今の自分の課題だ。隠すつもりはない。

地図が見えてきたからこそ、次にやることも見えてきた。夢を語るより、歩く方が好きだ。

今日も大須のどこかで、誰かが笑っていてくれたらいい。それだけで、もう少し走れる気がする。