42歳、今日もありがとうを言い忘れそうになりながら生きている
正直に言う。感謝を伝えるのが、下手だと思う。
いつも頭の中では「ありがとう」が溢れているのに、いざ目の前にいると照れくさくなったり、タイミングを逃したり。そのまま日常に流されていく。42歳になってもそれは変わらない。
今日、2026年10月4日。秋の入り口みたいな日曜日に、少しだけ立ち止まって書いている。
SUGAR&SPICEを開業したのが2021年。あの頃は製造業の経営をしながら「カフェもできるんじゃないか」という、今思えばかなり無謀な発想で飛び込んだ。案の定、最初の1年はわからないことだらけで、恥ずかしいくらい失敗した。スタッフに迷惑をかけて、お客さんに申し訳ない思いをさせて、それでも続けてきた。
Mimi、ユメヲカケル!と店舗が増えて、八咫烏舎という支援会社も立ち上げて、音MABUSHIや推し撮りフェスみたいなイベントも動かして、SUGAR SPIRAL LIVEで全国ツアーもやっている。外から見たら「うまくいってる人」に見えるのかもしれない。でも内側はいつもバタバタで、判断ミスも普通にある。
それでも続けてこられたのは、間違いなくキャストのみんなと、来てくれるお客さんのおかげだ。
先日、SUGAR&SPICEのキャストの子が「ここにいると安心できる」と言ってくれた。それだけで、なんか報われた気がした。稼げる店より、辞めたくない店を作りたいという話をずっとしてきたけど、その言葉が一番の答えだと思っている。給料や待遇だけじゃなくて、「この場所にいたい」と思ってもらえること。それが自分の目指すものに一番近い。
お客さんへの感謝も、改めて言わせてほしい。大須という街に来て、うちの店を選んでくれることが、本当にありがたい。名古屋に来るたびに寄ってくれる遠方の方もいるし、地元の方で毎週のように顔を出してくれる方もいる。そういう人たちの顔を思い浮かべると、いい加減なことはできないなという気持ちになる。プレッシャーじゃなく、励みとして。
大須コンセプトショップ協会の理事としても、この街全体が面白くなるようなことを仕掛けていきたいと思っている。一店舗だけ盛り上がっても意味がなくて、街ごと楽しくなる方が絶対いい。
経営者は仕組みを作る人だと、自分は思っている。自分がいなくても回る構造を作ること。でも今はまだ、自分が引っ張らないといけない場面も多い。理想と現実の間を行ったり来たりしながら、それでも少しずつ前に進んでいる。
今日のところは、それだけでいい。
ありがとう、という言葉を、今日は先に言っておく。

