コンカフェを3店舗経営していると言うと、よく「儲かるから始めたんでしょ?」って聞かれるんですが、実は全然違うんです。僕がこの仕事で一番大切にしているのは、お客さんもキャストさんも、みんなが笑顔になれる「居場所」を作ることなんです。

製造業で管理職をしていた頃、効率や数字ばかり追いかけていて、どこか心が満たされない感覚がありました。でも初めてSUGAR&SPICEを開いて、お客さんが「今日も楽しかった、ありがとう」って笑顔で帰っていく姿を見た時、これが僕のやりたかったことだったんだって気づいたんです。

僕の経営哲学は実はシンプルで、「みんなが安心して自分らしくいられる場所を作る」ことです。キャストさんには無理をさせない、お客さんには心から楽しんでもらう。当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、これが意外と難しいんですよ。

例えば、新しいキャストさんが入った時。最初はみんな緊張していて、「うまく話せるかな」「お客さんに嫌われたらどうしよう」って不安を抱えています。そんな時、僕は必ず「完璧じゃなくていい、君らしさを大切にしてほしい」って伝えるようにしています。実際、一番人気のあるキャストさんって、完璧な接客をする人じゃなくて、自然体で温かい人なんですよね。

お客さんに対しても同じです。コンカフェって「特別な世界」だと思われがちですが、僕は普通のカフェのように気軽に来てもらいたいんです。仕事で疲れた時、ちょっと元気を出したい時、そんな日常の延長として使ってもらえたら嬉しいですね。

正直、経営は大変なことも多いです。スタッフの体調管理、お客さんとのトラブル対応、売上の心配…挙げ始めたらキリがありません。でも、この前Mimiのキャストさんが「佐野さん、今日お客さんに『君がいてくれて良かった』って言ってもらえました!」って報告してくれた時、全部報われた気がしました。

業界全体を見ていても、まだまだ偏見や誤解が多いのが現実です。だからこそ、僕たちが健全で温かい店作りを続けることで、少しずつでも業界のイメージを変えていきたいんです。八咫烏舎や大須コンセプトショップ協会での活動も、そんな想いからスタートしました。

最後に、これは僕の信念なんですが、ビジネスって結局「人と人とのつながり」だと思うんです。お金を稼ぐことも大切ですが、それ以上に大切なのは、関わる全ての人が幸せになれるかどうか。そんな当たり前のことを、毎日の経営の中で忘れないようにしています。

もうすぐゴールデンウィークですね。今年も4月があっという間に過ぎていこうとしていて、時の流れの早さに驚いています。

最近、お店で接客しているキャストさんたちを見ていると、本当に成長したなと感じます。SUGAR&SPICEを始めた頃は、私自身も手探り状態で、キャストさんたちにも迷惑をかけることが多かった。製造業の管理職時代の経験があるとはいえ、接客業は全く違う世界でしたから。

先日、Mimiで新しく入ったキャストさんが「最初は緊張していたけれど、先輩たちが優しく教えてくれて安心できました」と話してくれました。これって、各店舗で働く先輩キャストさんたちが、きちんと後輩を支える文化を作ってくれているということなんですよね。経営者として、これほど嬉しいことはありません。

お客さんからも温かいお声をいただくことが増えました。「ここに来ると元気になれる」「キャストさんたちの笑顔に癒される」といったメッセージを直接いただいたり、SNSで見つけたりすると、本当にありがたい気持ちでいっぱいになります。

八咫烏舎の仕事で他の店舗さんとお話しする機会も多いのですが、大須エリア全体が盛り上がっているのを実感します。大須コンセプトショップ協会の理事として関わらせていただく中で、みんなでこのエリアを盛り上げていこうという熱い想いを共有できているのも心強いです。

正直に言うと、3店舗を運営するのは想像以上に大変です。それぞれの店舗に個性があり、キャストさんたちの特色も違う。ユメヲカケル!の明るい雰囲気、Mimiの落ち着いた空間、SUGAR&SPICEの親しみやすさ。どの店舗も大切だからこそ、バランスを取るのに悩む日々です。

でも、そんな時に支えてくれるのが、キャストさんたちやお客さん、そして業界の仲間たちです。一人では絶対にできなかったことが、みんなの力で実現できている。これって、本当にすごいことだと思うんです。

趣味の食べ歩きで大須の街を歩いていても、「佐野さん、お疲れ様です」と声をかけてくださる方がいたり、「お店、応援してます」と言ってもらえたり。この街に受け入れてもらえている実感があります。

ゴールデンウィークは多くの方に各店舗に足を運んでいただけると思います。キャストさんたちには安全第一で、無理のない範囲で頑張ってもらいたい。そして、お越しいただくお客さんには、心から楽しんでいただけるよう、しっかりと準備していきたいと思います。

改めて、いつも支えてくださっている皆さん、本当にありがとうございます。

人生って本当に予想がつかないものですね。5年前の自分に「君は大須でコンカフェを3店舗経営してるよ」って言ったら、きっと頭がおかしくなったと思われたでしょう。

製造業時代は、毎日同じ時間に出社して、品質管理の数字とにらめっこ。安定した給料、将来への不安のない日々。でも、どこかで「このままでいいのかな」という気持ちがくすぶり続けていました。

転機は2020年のコロナ禍でした。会社の業績が悪化し、早期退職の話が出始めた時、ふと大須を歩いていて偶然入ったコンカフェで衝撃を受けたんです。キャストの女の子たちが本当に楽しそうに働いていて、お客さんも心から笑顔になっている。「ああ、こういう空間を作る仕事がしたい」と直感的に思いました。

家族からは当然猛反対。「37歳で何を考えてるの」「安定を捨てるなんて」と散々言われました。でも、製造業で培った「品質へのこだわり」と「チームマネジメント」の経験は、意外にもこの業界で活かせると確信していました。

SUGAR&SPICEを開業した時は、本当に手探り状態。キャストさんの採用から、メニュー開発、お客さんとの距離感まで、全てが新しい挑戦でした。最初は大変な事の連続で、正直「失敗したかも」と思った夜もありました。

でも、キャストの子たちが「オーナー、今日のお客さん本当に嬉しそうでした」と報告してくれた時、製造業時代には味わえなかった達成感を感じたんです。数字で測れない「人の幸せ」を作り出している実感がありました。

今では3店舗になり、「八咫烏舎」として他の経営者さんのサポートもしています。製造業時代の「安全第一」の考え方は、キャストさんたちの働く環境作りにそのまま活かされています。品質管理の経験は、お店のオペレーション改善に役立っています。

振り返ると、人生に無駄な経験なんてないんですね。20年間の製造業経験があったからこそ、今の自分があります。もちろん安定した給料は手放しましたが、毎日がワクワクしていて、何より「自分らしく生きている」実感があります。

37歳で新しいことを始めるのは勇気がいりました。でも、やってみて分かったのは、年齢より大切なのは「本気度」と「人への想い」だということ。今日も大須の街で、小さな幸せを届け続けていきます。

最近、他の経営者さんたちと話していてよく出るテーマがあります。「俺たちのお店は、10年後も今みたいに『居場所』でいられるのかな?」という話です。

昨日もSUGAR&SPICEで、いつものお客さんが「ここに来ると安心するんです」って話してくれました。仕事でうまくいかないことがあっても、ここに来てキャストさんと他愛もない話をしていると、また明日頑張れる気がするって。

でも正直言って、この「居場所」を維持していくのって、想像以上に難しいんです。賃料は上がるし、人材確保は大変だし、新しいサービスも次々出てくる。経営面だけ見れば、効率化やシステム化を進めた方がいいのかもしれません。

けれど、それって本当に正解なのでしょうか?

先月、Mimiで働いているキャストさんが「佐野さん、お客さんって別に完璧なサービスを求めてるわけじゃないですよね」って言ったんです。「ちょっとドジな私を見て笑ってくれたり、一緒に悩んでくれたり、そういう『人間らしさ』があるから通ってくれるんじゃないかな」って。

その通りだと思いました。効率だけを追求したら、多分それは「居場所」じゃなくなってしまう。でも、非効率すぎたら続けられない。このバランスをどう取っていけばいいのか、正解が見えないんです。

同業の皆さんはどう考えていますか?お客さんとの距離感、キャストさんの働きやすさ、そして持続可能な経営。この3つを同時に満たしていく方法って、あるんでしょうか。

僕自身、元々製造業にいたので「効率化こそ正義」という考え方は理解できます。でも、ユメヲカケル!のお客さんが「ここは僕の第二の家です」って言ってくれる時、効率では測れない価値があることを実感します。

多分答えは一つじゃないし、お店ごとに違うんだと思います。でも、みんなで考え続けることが大事なんじゃないでしょうか。お客さんにとっても、キャストさんにとっても、そして僕たち経営者にとっても、「ここがあって良かった」と思える場所を作り続けていくために。

皆さんの考えやアイデア、ぜひ聞かせてください。一人で考えていても限界がありますから。

最近、ふとした瞬間に「ああ、ここまで来たんだな」と実感することが増えてきました。

昨日の夜、3店舗の月次報告を眺めていた時のことです。数字を見ているうちに、2021年に1店舗目をオープンした頃の自分を思い出しました。あの頃は毎日が手探りで、売上の上下に一喜一憂していたものです。製造業時代の管理職経験があっても、サービス業、それもコンセプトカフェという特殊な業界では通用しないことばかりでした。

でも今は違います。3店舗それぞれが安定した成長軌道に乗り、キャストさんたちも自信を持って働いてくれています。何より嬉しいのは、お客さんからの「ここに来ると安心する」「居心地がいい」という声が確実に増えていることです。

先週、SUGAR&SPICEの常連さんから「佐野さんのお店は雰囲気が他と全然違いますね」と言われました。具体的に何が違うのか聞いてみると、「キャストさんたちが自然体で楽しそうに働いているのが伝わってくる」とのこと。これは意図していた方向性そのものでした。

八咫烏舎での支援業務も軌道に乗り、大須コンセプトショップ協会での活動も充実してきています。他店さんからの相談も増え、この業界全体の健全化に少しでも貢献できている実感があります。

正直に言うと、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。コロナ禍での売上激減、人材確保の難しさ、業界への偏見との向き合い方…。数え切れないほどの課題に直面してきました。

でも、そのすべてが今の基盤になっています。キャストさんの安全を最優先にする方針も、お客さんとの信頼関係を大切にする姿勢も、失敗や試行錯誤の中で確立されたものです。

今、新しい目標が見えてきています。まだ具体的にはお話しできませんが、これまでの5年間で培ったノウハウを活かして、さらに大きな挑戦をしていきたいと考えています。それは単純な店舗拡大ではなく、この業界の可能性を広げるような取り組みです。

製造業時代には想像もしなかった世界で、こんなにも充実した日々を送れているのは、支えてくれるキャストさんたち、信頼してくださるお客さんたち、そして業界の仲間たちのおかげです。

明日からまた新しい一歩を踏み出していきます。まだまだ道半ばですが、確かな手応えを感じながら前に進んでいけそうです。