「守りながら挑戦する」僕がコンカフェ経営で大切にしている哲学
僕がコンカフェ経営で一番大切にしているのは「守りながら挑戦する」という考え方です。一見矛盾しているようですが、これが僕なりの経営哲学なんです。
「守る」というのは、まずキャストさんたちの安全と尊厳。そしてお客さんに安心して楽しんでもらえる環境。この2つは絶対に譲れない部分です。3店舗を運営していく中で、時にはビジネス的に「もっと攻めた方が売上が上がるのでは?」という誘惑もあります。でも、僕は元製造業出身だからこそ分かるんです。基盤がしっかりしていないものは、どんなに見た目が華やかでも必ず崩れる。
先日、あるキャストさんが「佐野さんのお店は安心して働けます」と言ってくれました。その時、ああこれが僕の目指していることなんだなって実感しました。キャストさんが安心して自分らしさを表現できる場所を作ること。それが結果的にお客さんにも本当の意味での「癒し」や「楽しさ」を提供することに繋がる。
一方で「挑戦する」というのは、常に新しいアイデアを試し続けること。SUGAR&SPICEから始まって、Mimi、ユメヲカケル!と、それぞれ違うコンセプトで展開してきたのもその一環です。お客さんのニーズは変化し続けているし、キャストさんたちの個性も十人十色。だからこそ、固定観念に囚われずに柔軟にアプローチを変えていく必要がある。
正直に言うと、最初の頃は失敗も多かったです。「これは絶対にウケる!」と思って始めた企画が全然響かなかったり、キャストさんたちとの意思疎通がうまくいかなかったり。でも、その度に「なぜうまくいかなかったのか?」を徹底的に考え抜いて、次に活かす。この繰り返しが今の成長に繋がっていると思います。
僕が思うに、コンカフェという業界は「人と人との繋がり」が全ての基盤です。デジタル化が進む今だからこそ、リアルな場所でのコミュニケーションに価値がある。だからこそ、表面的な華やかさだけじゃなく、本当の意味でお客さんの心に寄り添えるサービスを提供したい。
八咫烏舎での他店舗支援や、大須コンセプトショップ協会での活動も、この想いから生まれています。業界全体が健全に成長していけば、結果的に僕たちのお店にとってもプラスになる。競合他社という意識よりも、みんなでこの文化を育てていこうという気持ちの方が強いですね。
今日も大須の街を歩きながら、「明日はどんな新しいことに挑戦しようか?」って考えています。守るべきものは守り抜きながら、でも常に前を向いて歩き続ける。それが僕の経営哲学です。

