2026.04.30

3年で3店舗、その先に見えてきた本当の目標

最近、スタッフから「社長、次はどこに出店するんですか?」って聞かれることが増えた。でも正直に言うと、店舗数を増やすことが目標じゃなくなってきている。

2021年にSUGAR&SPICEを開いてから、気がつけば3店舗。数字だけ見れば順調に成長してるように見える。実際、各店舗とも想定以上の手応えを感じている。でも、この3年間で一番変わったのは、僕自身の「成功の定義」だった。

開業当初は正直、売上のことばかり考えていた。製造業での経験があったとはいえ、コンセプトカフェは全く違う世界。数字で成果を測るのが一番わかりやすかった。でも今は違う。朝、店に顔を出した時のキャストさんたちの表情。お客さんとの自然な会話。そういう「空気感」が、僕にとっての成功指標になってる。

特に実感するのは、キャストさんたちが自分で考えて動くようになったこと。先月も、Mimiのスタッフが「こんなイベントやってみたい」って企画書を持ってきた。ユメヲカケル!では、新人の子が先輩に教えてもらいながら、お客さんに喜んでもらえるサービスを自分で考えている。

僕がいなくても回る仕組み。これが一番の目標だった。でも実際にそれが形になってくると、もっと大きな目標が見えてきた。大須エリア全体で、働く人もお客さんも安心できる環境を作ること。八咫烏舎での支援活動や、協会での取り組みも、その一環だと思っている。

数ヶ月前、他店のオーナーさんから相談を受けた。「どうやったらキャストが長く働いてくれるか」って。その時、改めて気づいたんだ。僕らが目指してきた「辞めたくないお店」って、実は業界全体が抱える課題の解決策だったんだって。

最近の食べ歩きでも、いろんな飲食店を見て思う。長く愛される店って、必ずしも一番儲かってる店じゃない。スタッフが生き生きしてて、お客さんとの距離感が絶妙で、なんとなく居心地がいい。そういう店が結果的に繁盛してる。

今の手応えを数字で表現するのは難しい。でも確実に言えるのは、3店舗とも「信頼される店」になってきているということ。お客さんからの「ありがとう」の質が変わったし、キャストさんたちの「ここで働けて良かった」って言葉に嘘がない。

次の目標は、この「当たり前」を業界のスタンダードにすること。大げさに聞こえるかもしれないけど、本気でそう思ってる。まだまだ試行錯誤の毎日だけど、少しずつ形になってきている実感がある。

42歳で始めた挑戦。まだまだこれからが本番だと思ってる。