2026.05.19

「優しい子ほど辞めちゃうのか」問題について思うこと

優しい子ほど長続きしない。コンカフェ経営をしていて一番悩むのがこれだ。

昨日、Mimiのキャストの一人が相談に来た。「お客さんが私にだけ強めに当たってくるんです」と。話を聞くと、その子は断るのが苦手で、無理なお願いでも「うーん…」と曖昧にしてしまう。それが相手に「押せば言うこと聞く」と思われている。

「はっきり断っていいからね」と伝えたけれど、彼女の表情は晴れなかった。優しいから、相手を傷つけたくない。でもその優しさが、結果的に自分を追い込んでしまう。

一方で、適度に距離感を保てる子は長く続く。お客さんとの関係も安定している。これは能力の差ではなく、性格の違いなのかもしれない。

この問題、店側でできることはある。まずスタッフ研修での境界線の設定。「これは断ってOK」「こういう時はスタッフを呼んで」というガイドラインを具体的に作った。

店舗には「困ったときサイン」も導入している。キャストが手でちょっとしたサインを出したら、スタッフが自然に割って入る仕組み。最初は使うのを遠慮する子が多かったけれど、慣れてくると活用してくれる。

でも正直、完璧な解決策はまだ見つかっていない。SUGAR&SPICEで働いていた子で、すごく人気があったのに「疲れちゃいました」と辞めてしまった子がいる。もっと何かできたんじゃないかと、今でも考える。

最近気づいたのは、優しい子には「優しくいることの境界線」を教える必要があるということ。相手に配慮するのと、自分を犠牲にするのは違う。これを言葉で伝えるのは簡単だけれど、実践してもらうのは難しい。

ユメヲカケル!では、キャスト同士の相談体制も作っている。先輩キャストが「私もそういう時あったよ」と経験談を話してくれる。同じ立場の人からのアドバイスは、経営者の言葉より響くことが多い。

こういう子たちが安心して働ける環境を作るのも、経営者の仕事だと思っている。優しさは欠点じゃない。それを活かしながら、自分も大切にできる働き方を見つけてもらいたい。まだまだ試行錯誤は続くけれど。