コンカフェって、10年後もちゃんと残ってると思う?
正直に言う。この業界、今のままでは厳しいと思っている。
最近、同業の方と話す機会が増えた。名古屋だけじゃなく、東京や大阪の方とも。そこで必ず出てくる話がある。「キャストが続かない」「いいスタッフが育たない」「お客さんが変わってきた」。みんな同じところで詰まっている。
僕がSUGAR&SPICEを開いたのが2021年。あれから5年が経って、今はMimiとユメヲカケル!を合わせて3店舗になった。順調に見えるかもしれないけど、正直、ずっと手探りだ。うまくいったことより、しくじったことのほうが記憶に残っている。
ここで一つ、読んでいる方に聞いてみたい。
「あなたが好きな、あの子が働いてる場所、5年後もあると思いますか?」
意地悪な問いかけに聞こえるかもしれない。でも、これは業界全体が向き合わなきゃいけない話だと思っている。
コンカフェ、いわゆるコンセプトカフェって、接客する女の子たちが中心にいる仕事だ。彼女たちが笑顔で立っていられる環境があって、初めて成立する。でも現実は、体調を崩すキャストがいる。人間関係で消耗するキャストがいる。「もうここには居られない」と思って辞めていくキャストがいる。
僕はその場面を、何度も見てきた。
経営者として正直に言うと、守れなかったことがある。もっと早く動けばよかったと今でも思う場面がある。完璧にはできていない。
だから僕が大須コンセプトショップ協会の理事として活動しているのも、八咫烏舎でコンカフェの支援をしているのも、きれいごとじゃない。業界の構造そのものを変えないと、個店が頑張るだけでは限界があると感じているからだ。
SUGAR SPIRAL LIVEというアイドルの全国ツアーも、音MABUSHIや推し撮りフェスのようなイベントも、すべてつながっている。「この場所が好き」「この子を応援したい」という気持ちが、ちゃんと長続きできる仕組みを作りたい。そう思って動いている。
お客さんに問いかけたいこともある。
「推してる子が辞めたとき、その店に何を感じましたか?」
きつい問いかけだけど、そこに答えがあると思っている。好きな店かどうかじゃなくて、信頼できる場所かどうか。それが問われる時代になってきた。
この業界が10年後も続いているためには、キャストが「辞めたくない」と思える場所を増やすしかない。稼げる店より、居続けられる店。それが結果的に、お客さんにとっても「また来たい場所」になると信じている。
僕はまだ途中だ。答えを持っている経営者じゃない。でも、この問いを持ち続けることだけは、やめたくない。

