2026.04.18

製造業から夢の世界へ。37歳で踏み出した新しい人生

人生って本当に予想がつかないものですね。5年前の自分に「君は大須でコンカフェを3店舗経営してるよ」って言ったら、きっと頭がおかしくなったと思われたでしょう。

製造業時代は、毎日同じ時間に出社して、品質管理の数字とにらめっこ。安定した給料、将来への不安のない日々。でも、どこかで「このままでいいのかな」という気持ちがくすぶり続けていました。

転機は2020年のコロナ禍でした。会社の業績が悪化し、早期退職の話が出始めた時、ふと大須を歩いていて偶然入ったコンカフェで衝撃を受けたんです。キャストの女の子たちが本当に楽しそうに働いていて、お客さんも心から笑顔になっている。「ああ、こういう空間を作る仕事がしたい」と直感的に思いました。

家族からは当然猛反対。「37歳で何を考えてるの」「安定を捨てるなんて」と散々言われました。でも、製造業で培った「品質へのこだわり」と「チームマネジメント」の経験は、意外にもこの業界で活かせると確信していました。

SUGAR&SPICEを開業した時は、本当に手探り状態。キャストさんの採用から、メニュー開発、お客さんとの距離感まで、全てが新しい挑戦でした。最初は大変な事の連続で、正直「失敗したかも」と思った夜もありました。

でも、キャストの子たちが「オーナー、今日のお客さん本当に嬉しそうでした」と報告してくれた時、製造業時代には味わえなかった達成感を感じたんです。数字で測れない「人の幸せ」を作り出している実感がありました。

今では3店舗になり、「八咫烏舎」として他の経営者さんのサポートもしています。製造業時代の「安全第一」の考え方は、キャストさんたちの働く環境作りにそのまま活かされています。品質管理の経験は、お店のオペレーション改善に役立っています。

振り返ると、人生に無駄な経験なんてないんですね。20年間の製造業経験があったからこそ、今の自分があります。もちろん安定した給料は手放しましたが、毎日がワクワクしていて、何より「自分らしく生きている」実感があります。

37歳で新しいことを始めるのは勇気がいりました。でも、やってみて分かったのは、年齢より大切なのは「本気度」と「人への想い」だということ。今日も大須の街で、小さな幸せを届け続けていきます。