「任せる」って、思ってたより全然難しかった話
経営者の仕事は「仕組みを作ること」だと、ずっと頭ではわかってたつもりだった。
でも最近、自分がまだ全然できてなかったって、改めて痛感した出来事があった。
きっかけは些細なことで。ある店舗でスタッフから「こういうとき、どうしたらいいですか?」って連絡が来たとき、気づいたら即答してた。「こうしてほしい」「こうしよう」って。
で、後から冷静に考えてみると、あれ?これって全部自分が答えてるじゃん、って。
スタッフが「聞けば佐野さんが答えてくれる」って状態になってたら、それはもう仕組みじゃない。自分が中心にいる「仕組み風の構造」にすぎない。
気づいたとき、ちょっとヒヤッとした。
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うちは今、大須エリアで3店舗を運営してる。SUGAR&SPICE、Mimi、ユメヲカケル!。それぞれキャラクターも空気感も全然違う。
アイドル事業も走ってるし、イベントも複数同時進行してる。
ぶっちゃけ、全部に自分が首突っ込んでたら、体がもたない。そんなのわかってた。
でも「任せる」って言葉、口では言えても、実際にやろうとすると手が動いてしまう。
これ、性格の問題だけじゃないと思ってる。
「任せる」には、相手が判断できるだけの情報と、失敗しても大丈夫な空気が必要だ。その土台を作らないまま「任せます」って言っても、相手は不安なだけで、結局また聞いてくる。
自分が即答し続けてたのは、その土台を作るのを怠けてたからだ、と気づいた。それが一番きつかった。
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最近、少しだけやり方を変えてみた。
「こうしてほしい」じゃなくて、「あなたならどうしたい?」って一回返すようにした。
そのうえで、考え方の軸を一緒に確認する。うちの店が大事にしてること、キャストさんの安全を最優先にすること、お客さんとの信頼を崩さないこと。
その軸を共有していれば、細かい判断は現場でできる。
まだ全然うまくいってない部分も正直あるけど、ちょっとずつ変わってきてる手応えはある。
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「稼げる店」より「キャストが辞めたくない店」を目指したいって、いつも言ってる。
そのためには、キャストさんが「ここにいると成長できる」って思える場所にしたい。
自分が全部答えてたら、その機会を奪ってることになる。
経営者って、答えを出す人じゃなくて、答えを出せる人を育てる人なのかもしれない。
まだ途中だけど、今はそう思ってる。

