「任せる」と「丸投げ」の違いがようやく分かった話
経営者として一番大事なのは「自分がいなくても回る仕組み」を作ることだと思ってる。でも最近、その「任せる」ことについて、自分がとんでもない勘違いをしていたことに気づいた。
先月のこと。SUGAR&SPICEで新しいイベント企画をキャストリーダーに任せた時の話。僕は「自由にやってもらおう」という気持ちで、詳細な打ち合わせもそこそこに「お任せします!」と言って放置してしまった。
結果はというと、企画自体は成功したものの、途中で彼女がかなり悩んでいたことが後から分かった。「どこまでやっていいのか分からなかった」「予算感が見えなくて不安だった」と。
その時にハッとした。僕は「任せる」つもりだったけど、実際は「丸投げ」していただけだった。
本当の「任せる」って、枠組みや方向性はちゃんと示した上で、その中での裁量を渡すことなんだと思う。予算の上限、最終的なゴール、判断に迷った時の相談先。そういう「安心して動ける環境」を整えてから初めて「お任せ」と言うべきだった。
この気づきを得てから、3店舗すべてで「任せ方」を見直している。Mimiでは毎週のシフト調整をキャストリーダーに任せているけど、事前に「こういう場合はこう判断して」というガイドラインを一緒に作った。ユメヲカケル!では、新メニューの企画を任せる時も、まずコンセプトの方向性を話し合ってから動いてもらうように変えた。
面白いのは、しっかりとした枠組みを示すと、みんなその中でより創造的に動いてくれること。制約があるからこそ、工夫が生まれるんだなと実感している。
八咫烏舎の仕事でも同じ。他店のオーナーさんから「スタッフに任せたいけど不安」という相談をよく受ける。でも話を聞くと、その不安の正体は「丸投げになってしまうのでは」という恐れだったりする。
きちんとした土台さえ作れば、人は想像以上に力を発揮してくれる。そしてその土台を作るのが、経営者の本当の仕事なんだと思う。
42歳にもなって今さらな気づきかもしれない。でも遅いなんてことはない。むしろこれからの方が長い。今日も「任せる技術」を磨いている最中です。

