2026.08.21

コンカフェって、これからどこへ向かうんだろう?

正直に言う。この業界の5年後が、まだよく見えていない。

2021年にSUGAR&SPICEをオープンして、今年で5年が経つ。Mimiができて、ユメヲカケル!ができて、アイドルのツアーも動いて、気づいたら大須という街でそれなりの場所を作ってこられた。でも経営者として、ずっと頭の片隅にある問いがある。

「コンカフェって、社会にとってどういう存在であるべきなんだろう?」

よく「コンセプトカフェ」と言っても、知らない人には伝わらない。テーマ性を持ったカフェで、キャストと呼ばれるスタッフがお客さんと接客を通じてコミュニケーションする場所、みたいな説明をするんだけど、それだけじゃ全然足りない気がしている。

僕が見てきたお客さんの中には、ここに来ることで救われていた人が確かにいた。仕事でボロボロになって、週に一度だけ素直に笑える場所として来てくれていた人。キャストの子に背中を押されて、新しい仕事に踏み出せたという話を聞かせてくれた人。そういう瞬間に立ち会うたびに、「ああ、これは単なる飲食業じゃないな」と感じる。

でも同時に、業界全体を見渡すと不安もある。

キャストの離職率の高さ。働く子たちへの配慮が足りない店の存在。「稼げる場所」として語られる一方で、消耗していく子たちがいる現実。僕が「キャストが辞めたくない店を作る」と言い続けているのは、理想論じゃなくて、実際にそういう現場を見てきたからだ。

だから同業者の皆さんに聞いてみたい。

あなたの店で働くキャストの子たちは、この仕事を誇りに思っているだろうか?

宣伝ではなく、本当に聞きたくて書いている。

大須コンセプトショップ協会の理事として、地域の仲間たちと一緒にこの業界の環境を少しでもよくしようとしているけれど、正直まだ道半ばだ。制度的な整備も、働く子たちへの社会的な認知も、ぜんぜん追いついていない。

お客さんへも、同じように問いたい。

あなたが通う店のキャストの子は、元気そうに見えますか?

無理して笑っていないか、疲れていないか。ちょっとだけ気にかけてほしい。推すということが、その子の人生にとってプラスになっているといいなと、経営者として願っている。

SUGAR SPIRAL LIVEで全国ツアーを回るたびに思う。ステージに立つ子たちの表情は、本当にいろんなものを語っている。楽しさだけじゃなく、不安も、責任感も、全部が混じった顔で立っている。

その顔を見るたびに、自分の仕事の重さを実感する。

この業界の未来を一人で決められるわけじゃない。でも、問い続けることをやめたら終わりだと思っている。

あなたはどう思いますか?