2026.07.24

コンカフェって、10年後もちゃんと残ってると思う?

正直に言う。この業界、5年後どうなってるか、俺にもわからない。

コンセプトカフェという文化が名古屋・大須に根付いてきた実感はある。SUGAR&SPICEを2021年に開けて、Mimiもユメヲカケル!も立ち上げて、お客さんが増えて、キャストさんが増えて、確かに手応えはある。

でも時々、ふと立ち止まって考える。「この賑わいって、本当に続くんだろうか」と。

先日、大須商店街を歩いていたら、5年前に通ってたラーメン屋がなくなっていた。繁盛してたはずなのに。飲食の世界ってそういうもので、コンカフェだって例外じゃない。

むしろ俺が怖いのは、業界全体のイメージが一部の問題で壊れることだ。

お客さんとキャストさんの関係性のトラブル。ずさんな運営による閉店の連鎖。SNSで拡散される悪評。こういうことが重なると、「コンカフェってちょっと怖いよね」という空気が社会全体に広がる。実際、そういう空気を感じる瞬間がある。

ここで読者の皆さん、特に同業の方々に聞きたい。

「信頼される業界」にするために、自分たちは何をしているだろう?

うちの店では、キャストさんの安全を最優先にする仕組みを作ることに一番エネルギーを使っている。お客さんとの距離感のルール、困ったときに相談できる体制、辞めたくなったときの出口の作り方まで含めて。完璧とは言えないけど、そこを諦めたら終わりだと思っている。

でも一方で、俺自身も失敗してきた。ルールを作ったのに徹底できなかったこと。キャストさんのSOSに気づくのが遅れたこと。「仕組みがあれば大丈夫」と過信して、現場感覚が鈍くなっていた時期もある。

だから偉そうに「こうすればいい」とは言えない。

ただ、問いかけることはできる。

今この瞬間、あなたの店のキャストさんは、明日も来たいと思っているだろうか。お客さんは、家族に「こういうお店で働いてる子の話を聞いてきた」と胸を張って言えるような体験をしているだろうか。

コンカフェを知らない人に、この文化を説明するとしたら何と言うか。「推しに会いに行ける場所」?「非日常の体験ができるカフェ」?どちらも間違いじゃないけど、それだけじゃ10年は持たないと思う。

「人と人が、ちゃんと向き合える場所」になれるかどうか。そこが分かれ目な気がしている。

八咫烏舎として、大須コンセプトショップ協会の理事として、業界全体のことを考える機会が増えた。でも結局、自分の店からしか変えられない。

今日も大須のどこかで、誰かがキャストさんを笑顔にしてもらっている。その積み重ねが、この文化を次の10年につなぐと信じている。信じたいというのが、今の正直なところだ。