コンカフェって、5年後も存在してると思う?
ちょっと刺激的な問いかけから始めさせてほしい。
コンカフェって、5年後も同じ形で存在してると思いますか?
2026年の今、大須だけでもコンカフェの数はものすごく増えた。全国を見渡せばさらにすごい。ブームという言葉では追いつかないくらいの速度で、街の風景が変わっている。
それ自体は悪いことじゃない。むしろ、業界に関わる一人として嬉しい部分もある。
でも、正直に言うと、少し怖い。
2021年にSUGAR&SPICEを開けたとき、自分はコンカフェをよく知らない状態でスタートした。製造業の経営者としての勘と、「こういう場所があったら面白いよな」という直感だけだった。失敗もたくさんした。今でも毎週何かしら迷ってる。
その経験を通じて気づいたのは、「集客できるかどうか」よりも「続けられるかどうか」の方がずっと難しいということ。
キャストさんが安心して働ける環境を作ること。お客さんが何度でも来たいと思える場所を維持すること。これが思った以上にしんどい。華やかに見える分、裏側の消耗は見えにくい。
同業の方たちに聞いてみたい。
あなたのお店は、1年後も同じスタッフで動いていそうですか?
人が辞める理由って、給料だけじゃないことが多い。「ここにいてよかった」と思える感覚が薄れたとき、人は静かに離れていく。それは経営者が気づきにくいタイミングで起きる。
自分がMimi、ユメヲカケル!と店を増やしてきた中で、一番気を使ってきたのはそこだった。仕組みを整えること、自分がいなくても動く構造を作ること。でもその前提として、「この場所は安全だ」とキャストさんが感じていないと、何も積み上がらない。
読者の方にも聞いてみたい。
あなたが通っているお気に入りのお店、そのスタッフさんは楽しそうに見えますか?
お客さんの目って、実はすごく正直だと思う。キャストさんが消耗してると、空気でわかる。逆に、スタッフが本当に楽しんでる店は、入った瞬間に違う。
業界全体として、「稼げる店を増やす」フェーズから「続けられる店を増やす」フェーズに移行できるかどうか、今がその分岐点な気がしてる。
正直、自分にも答えはない。八咫烏舎として業界支援をやりながら、まだ模索中だ。
ただ、この問いを持ち続けることだけは、やめたくないと思ってる。

