数字じゃなくて、空気が変わった。それが一番の手応えだと思う。
正直に言う。「成長している」って実感するのって、数字よりも先に「空気」で来る。
ここ最近、それをすごく感じている。
SUGAR&SPICEを開業したのが2021年。製造業の経営をしながら、半ば勢いで飛び込んだコンカフェという世界。最初の1年なんて、毎月何かしら失敗してた。仕組みがない。ルールがない。自分が現場にいないと回らない。それなのに製造業の仕事もある。正直、何度「無理かな」って思ったかわからない。
それが今、3店舗になった。アイドル事業も動いてる。イベントも重なってる。なのに、不思議なことに、以前より「焦ってない」自分がいる。
これが一番の変化だと思う。
Mimiができて、ユメヲカケル!ができて、それぞれの店に「その店らしさ」が生まれてきた。キャストのみんながその色を作ってくれている。僕が細かく指示しなくても、自分たちで考えて動いてる場面が増えた。先週も、あるキャストが「お客さんが来づらそうにしてたから声かけました」って報告してくれた。マニュアルに書いてないことを、自分の判断でやってくれた。
そういう瞬間に、じわっとくる。
経営者って、自分がいなくても回る仕組みを作るのが仕事だと思ってる。逆に言えば、自分がいないと回らない状態はまだ「仕組みができていない」ってことだ。その意味で、今はようやくスタートラインに立てた感覚がある。
SUGAR SPIRAL LIVEの全国ツアーも動いてる。音MABUSHIも、推し撮りフェスも。点だったものが、少しずつ線になってきた気がする。大須コンセプトショップ協会の活動を通じて、エリア全体のことを考える機会も増えた。自分一人のお店の話じゃなくなってきた、という感覚。
ただ、きれいごとだけじゃないとも言っておきたい。
課題は山ほどある。キャストが働き続けたいと思える環境を作れているか、常に自問してる。辞めてほしくない人が辞めていくとき、毎回ちゃんと向き合えているか自信がない。もっとできることがあったんじゃないかって思う夜もある。
「稼げる店」じゃなくて「キャストが辞めたくない店」を目指してる、って言葉は本音だ。でも理想と現実の間には、まだ距離がある。それを縮める努力を、やめるつもりはない。
目標は、大きい。口には出してないけど、心の中にはある。
今日もその方向に向かって、一歩動いていく。それだけだ。

