深夜2時のLINE – キャストの体調不良で学んだこと
経営者になって一番変わったのは、深夜にスマホが鳴ると心臓がドキッとすることかもしれません。
昨夜も午前2時過ぎ、Mimiで働くキャストさんから体調不良の連絡が来ました。「明日のシフト、どうしても出られそうにないです。申し訳ありません」という短いメッセージでしたが、文面から相当しんどそうなのが伝わってきます。
製造業時代なら「代替要員を手配して終了」だったでしょう。でもコンセプトカフェは違います。お客さんは特定のキャストさんに会いに来てくださることが多いんです。急な変更でがっかりさせてしまうかもしれない。一方で、無理をして出勤させるなんて論外です。
朝一番で他の店舗にヘルプを依頼し、キャストさんにも、事前にSNSでお知らせの連絡を入れていただきました。幸いお客様も快く理解してくださって、「体調を最優先に」と温かい言葉をかけてくださる方もいらっしゃいました。
でも今回気づいたのは、キャストさんたちがもっと気軽に「しんどい」と言える環境を作れていなかったかもしれないということ。体調不良の連絡をするのに、きっと相当悩んだと思うんです。午前2時まで「明日は大丈夫かも」と無理をしようとしていたんじゃないでしょうか。
翌日の午後、体調を崩したキャストさんから「ご迷惑をおかけしました」と丁寧なメッセージが来ました。でも迷惑だなんて思っていません。むしろ無理をしないで連絡してくれて良かった。
早速、全店舗のキャストさんに向けて「体調管理についてのお知らせ」を作成しました。体調が優れない時は遠慮せずに早めに連絡してほしいこと、それは迷惑ではなく適切な判断であること、そしてお客さんにも必ず理解していただけることを改めて伝えました。
思えば開業当初、私自身が「絶対に店を開けなければ」という強迫観念にとらわれていました。その空気がキャストさんたちにも伝わっていたのかもしれません。
今朝、SUGAR&SPICEの朝礼で「体調第一」の話をした時、キャストさんたちの表情が少し和らいだような気がしました。「佐野さん、実は…」と、最近気になっていた体の不調を相談してくれる子もいました。
深夜のLINE一通から、大切なことを学ばせてもらいました。完璧な経営なんてありません。でも、みんなが安心して働ける環境を作ることが、結果的に最高のサービスにつながると信じています。

